7月Monthly pickup 

 ~  カルピス、発酵食品♪

そもそも「発酵」とは、食べ物に含まれている栄養素を菌が分解して新しい栄養素を生み出す
過程のこと。栄養価が高まったり香りが良くなったりするだけでなく、発酵した食品は消化吸収
されやすく、腸内環境を整えてくれる効果もあるんです。
発酵をする菌は、乳酸菌、麹菌、酢酸菌、酵母菌、納豆菌など。乳酸菌は牛乳を分解して
ヨーグルトを作り、麹菌は大豆を分解して味噌を、酢酸菌は米をお酢へ、酵母菌は強力粉をパンへ
、納豆菌は大豆を納豆へと変化させます。さらに、栄養価や旨み成分、香りを格段に高めてくれる
のです。食品を放置することで、美味しくなったり、膨らんだり、香りが良くなったりするなんて
魔法のようですね。
「カルピス」は乳酸菌と酵母菌の力を借りて作られた発酵食品で、乳酸菌と酵母菌のそれぞれの
働きを活かすため、2段階の発酵を重ねて作られているそうです。「乳酸菌」は便秘や肌荒れを
引き起こす悪玉菌を抑制し、腸内環境を整え免疫力を高めてくれます。乳酸菌が含まれている
食品は、カルピス、ヨーグルト、チーズ、漬物、納豆など。漬物1gあたりに、なんと数千から
1億個の乳酸菌が存在していると言われています。
「麹菌」は、必須アミノ酸、ビタミンB群を多く含み血行を促進して代謝を上げる作用が高くダイエット
にはおすすめの食品と言われています。特に甘酒は吸収率が90%と高いため「飲む点滴」と呼ばれ
ています。
「酢酸菌」は、豊富なクエン酸が腸内環境を整えるため便秘解消・食欲増進・血液をサラサラ
にする効果があると言われています。
「酵母菌」は、腸内で善玉菌として働き、悪玉菌と戦って腸内環境を整えてくれます。また糖分や
アルコールをガスに分解してくれ、カロリーの吸収を抑えられるそうです。「納豆菌」も善玉菌を
助け、腸内環境を整えてくれるそうです。
人間の腸内には約100兆個の菌が住んでいます。生まれたての赤ちゃんの腸は99%が善玉菌に
占められていますが、加齢とともに悪玉菌が増えていきます。肉中心の偏った食生活をすると
悪玉菌が優勢となり有毒物質を発生させてしまいます。酵母菌は悪玉菌と戦い、善玉菌を増やす
働きをするので、積極的に摂りましょうね。